当社の建売物件に「黒い外壁」が無いのはなぜ?
最近は黒っぽい外観の家が増えてきて、街中でも良く目にするようになりました。
数年前から黒やネイビーなど濃い色の外壁材を使用することが多くなってきたようですが、使用する理由は、
「クールに見える」
「高級感がある」
「モダンでおしゃれだから」など、
見た目の好みで選ばれているようです。
黒っぽい外観の人気が高まるにつれて、お客様から「なんで、近藤不動産の建売は黒い外観ではないんですか?」とご質問をいただくようになりました。
今回はその理由についてお話しします。
近藤不動産の建売住宅の外観のほとんどは「白」をベースとして、一部道路面のアクセントとして「茶色」や「グレー」などのアクセントを入れています。
その理由の第1は、「お隣の家への影響(配慮)」の為です。
お隣の家の外壁の色によって、家の明るさは大きく変わります。
家を明るくする光は、太陽からの直接の日差しである「直接光」とお隣の家の外壁や庭や道路から太陽の光が反射する「間接光」があります。
実は、住宅に「直接光」が入る時間は一日のうちのほんの短い時間だけです。
環境にもよりますが、ご自宅でも一日にどのくらい日差しが入るか調べてみてください。
一日の多くの時間、家を明るくしてくれるのは「間接光」です。
当社では、建売分譲したそれぞれの家に、お互いが明るい「間接光」をもらたすように、外壁のベースを「白」にしています。
第2の理由は、「耐久性」です。
みなさんは夏の暑い日に、太陽光が直接当たっている外壁を触ったことがありますか?
ぜひ、一度触ってみてください。
夏場、太陽の光が長時間当たっている、黒い外壁材は非常に熱くなります。
同じ角度、同じ時間太陽の光が当たっている白い外壁材は黒い外壁材に比べて低い温度です。
触った体感ではっきり判るくらい違います。
当然、高温になる外壁の塗装の方が早く劣化していきます。
今の外壁材は耐候性が高くなっているので、すぐに劣化するものではありませんが、同じ性能であれば、黒より白が長持ちします。
これも当社で「白い外壁」をベースにしている理由です。
第3の理由は「家は主役ではない」という考え方です。
住宅のデザインは時代と共に、流行りがあり、一時に多く普及したデザインは廃れていきます。
今はカッコいい家!となっていても、時間が経つと古いデザインの家…になるかもしれません。
反面、白い外壁の住宅は長い間、ずっと建てられていて流行り廃りが少ないデザインです。
また、第1の理由で触れたとおり、白い外壁は、外部にも間接光が反射し、庭や街路樹の緑の背景としても優れていて、明るく美しい街並みとなります。
当社では1軒の家が主役ではなく、街とそこに住む人たちのコミュニティが主役と考えていますので、白い外観の家を作っています。
以上、当社が黒い外観の建売を作らない3つの理由でした。